2008年6月15日

耳痛

100年たったらしい、私ではない。ヘルベルト・フォン・カラヤンが生まれてからである。オーストリア出身の指揮者で、日本にもファンが多い。かって、ベルリン・フイルハーモニーの常任指揮者も務めて数々の名演奏を披露した。

当時、クラシックは演奏会場で聞くものと思われていた。レコードは単なる記録として扱われていたものを、昇華させ、600タイトルをレコード化し、1億枚を売ったという。ファンの拡大には大いに貢献した。そのカラヤン指揮、ベルリン・フイルハーモニーで、ドボルザーク作曲「新世界」を聞いて大いに感動したものだ。今は、専ら「CD]で聞いている。どうです、たまにはクラシックもいいもんですョ。

ところで、音楽は耳が良くなければ、と言われている。そう、朝起きると、妙に耳が痛い。ミュウジシャンを目指している訳ではないので、それほど影響はないと思われるが、これで結構体を大切に過ごしてきたのだ。それでも、ついに、何か悪い病気にかかってしまったのではないのだろうか。

そうならホント、幸薄い人生だと言わざる得ない。楽しいことは何もなかったのである。はたして、耳の痛くなる病気を考えてみると何があるのだろうか?すぐに思い当たるのは子供の頃患った「中耳炎」だろう。でも違う何故なら耳の外側が痛いのだ。

次に考えられるのは、耳のキャンサーつまり「耳癌」である。過去に、いたわってもらおうとして、周りの人々を騙したことがある。そのとき使用した病名は「キャンサー」が肛門部に発生、所謂、「肛門切れキャンサー」になってしまった、と、嘘泣きしたのだが、誰一人として信用されなかった。

ものすごく苦い経験がある。どうせ、「耳キャンサー」かもしれないと言っても、やれ「オオカミジジイ」だとか言って本気にされない。名前だって「ピーター」じゃないのにである。どうも困ったものである。

そうこうしているうちに、なんだか耳痛も治まってくる。午後も3時を回る頃には、すでに何ともない、そこで、月田さんに耳を見てもらう「あらメガネのツルの跡がありますよ」。アッ、それだったら、思い当たる節がある。昨夜TVをメガネをかけたまま見ていてそのまま寝てしまったのである。だが今更「なんでもありません」とは言えない。



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