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黄門
TBS月曜日ゴールデンに放送される番組「水戸黄門」がある。再放送は月曜日から金曜日まで、現在は佐野浅夫主演のシリーズが放映されている。会社の休憩時間と重なるので、いつもTVのスイッチが入っていて、始まると、すぐに木下君「あッ、目と肛門だ」とずいぶん失礼で恥ずかしい事を云う。月田さんは、思わず目を伏せる。木下君は私の目をじっと見るがゼッタイ無視する。
所謂、長寿番組である。1964年月形龍之介主演(61回)、東野英次郎(381回)、西村 晃(283回)、佐野浅夫(246回)、
石坂浩二(50回)、里見浩太郎(182回)だから、すでに、1200回を超えている。映画では、1910年9月に尾上松之助主演でシリーズ化され1921年までに12作品作られている。また、コマーシャルでは「水戸は水戸でも水戸証券」がとても有名である。
時は元禄、5代将軍徳川綱吉の治世、藩主を隠居して黄門(中納言の唐名)となった光圀では有るが「大日本史」の編纂のため家臣や儒学者らを日本中に派遣したと言われているが、彼自身が旅をしたと言う史実はない。ただし、名君との誉れが高く亡くなった時には「天下が下二つの宝尽きはてぬ、佐渡の金山、水戸の黄門」と言う狂歌が流行った。名君としての評判や、幕末における、水戸学の浸透が後の物語の形成に影響を残しているとも思われる。
それにしても、全米でも放送されたが、権威主義とのことで人気は、全く出なかったらしい。彼らにしてみれば、印籠の紋どころに頭を下げるのは、不思議なことなのだろう。それは、封建主義を経験していないから仕方無い。従って、理解されることはないのだろう。
ところで、黄門さまは、日本で初めて「ラーメン」を食したりして、誠に好奇心の強い殿様だったようだ。木下君にもこのように正しい好奇心があってくれれば、我社の未来は非常に明るい・・・と思う。
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