2008年7月27日

散歩の途中で、花の絵をかいたり、写真を撮ったりする。花が好きだからだ。そんな風に木下君に行ったら、

「僕の場合、女性をとても好きですが、それを、絵にしたり写真にしたりはしません」

「どーして?」

「本当に愛しているからです」

「エッ、君から愛しているなんて言葉きくとはおもはなかったよ」

「君を知る人たちは、心のないセックスをすると言って非難しているけれど」

「そーんなことはありません、多分僕が、そういった場所に出入りするからでしょう」

「うん、それはみんなが知っている」

「でも、皆さんは、表面上のことしか知らないから、そんな事を言うのです」

「どーして?」

 「いつも、高橋さんにさそはれるから、いやいやつきあっているんです」

「それにしては、いつも嬉しそうに行くじゃない」

「いやだなー本当の僕を見てください、お願いしますよー」

「高橋君、そうなのかい?」

「違いますよ、木下君がムチャクチャ誘うんですよ。嫌だと言えば、もう大変、死んでやるとか言うんです」

「なんだやっぱりそうなんだ」

「とうとうばれちゃいましたね、チャンチャン!」

とまあ、木下君は生まれたときからのスケベであることが、明らかになった。それにしても、花がことのほか好きでたまらない。そんな事から、「もしかしたら、私は花の精かも知れない」と厳かに言ったら、木下君が「そんな汚い、花の精はいませんよ」というと、皆もいっせいにうなずいた。

どうにも失礼な人たちである。



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